歯痒いです。タイトルも流行り言葉にあやかりつつ、本来の意味で .. >(続きを読む)
歯痒いです。タイトルも流行り言葉にあやかりつつ、本来の意味でのアプローチですけど、cureやアカルイミライほどのパンチ、アイロニーが感じられないのは劇中にセリフとして使いすぎたからかも知れません。黒沢作品は4作見てきたので不条理感は楽しめたし、音楽を含めユーモアある演出も面白く見てました。不条理でもナンセンスでも難解でも多くの人に愛される映画はあると思います。でもそれらは、ジグゾーパズルのようなバラバラなメッセージが組み立てなおす事で”絵”になるものたちだと思います。残念ながらこの作品はピースをはめても絵にならず、足りないピース、余計なピースまであったように感じます。だから歯痒く感じてしまいました。監督名を出さなくても作品を見て監督がわかるようなスタイルのある監督は好きです、いつかカリスマ的な力を発揮して欲しいと思います。