鬼才テリー・ギリアムが新たに描き出した“超”リアルでダークな .. >(続きを読む)[良:1票]
鬼才テリー・ギリアムが新たに描き出した“超”リアルでダークな「不思議の国のアリス」。
どこまでも幻想的で空想的でありながら、決して“ファンタジー”には踏み込まないという「異様」な映画世界が、観る者をあざ笑うかのように、どもまでも広がっていく。
正直なところ、「ついていけないよ」という印象も所々で生まれるが、やはりもうここまで突っ切っちゃうと、安直には否定も肯定もできない。
良い映画とも悪い映画とも断言できず、強いて言うなら「変な映画だ」。これが精一杯。
それにしても、この映画で絶対的に“スゴイ”のは、弱冠10歳の“主演女優”ジョデル・フェルランドの「天才」ぶりである。
この果てしなくディープな映画世界において、すべてを掌握して支配している存在感と表現力は、圧倒的である。
目線の動き、発声の振動にまで「魅力」を感じさせ、引き込んでいく。
これはまた、とんでもない「宝石」が誕生したものだと思う。今後の活躍に注目である。
このいたいけな少女をこれほどまでにディープフルな世界に引き込むとは、さすがテリー・ギリアム、その精神は尋常ではない。[良:1票]