本当に物凄く久しぶりに、いわゆる“ラブコメ”というジャンルの .. >(続きを読む)
本当に物凄く久しぶりに、いわゆる“ラブコメ”というジャンルの映画を観たと思う。(しかも日本語吹き替えで……)
根本的に嫌いということは決してないけれど、基本的に見ない。
しかも今作においては、国内劇場未公開。よっぽどの機会がなければ、手に取ることすらなかっただろう。
つまりは、よっぽどの機会があったわけで。
結婚式を挙げた式場が催した新婚カップル向けの食事会に赴き、そのコース料理の最中に上映された。
要するに、新婚カップルだらけの中で、結婚式で出された料理を食べながら鑑賞したというわけだ。
日本未公開の作品だけあって、それほどビッグネームのキャストということもなく、ストーリー的にも、まあよくある感じのベタな“ウェディングラブコメ”だった。
ただし、映画というものは、観る者の感情とタイミングによって、その価値は如何様にも左右される。
それなりに紆余曲折を経て「結婚式」を終えた者たちにとって、作品内で描かれる言動や感情は、まさにピンポイントで感情移入せずにはいられないものであって、とても面白く観ずにはいられなかった。
よくある展開ではあるけれど、「結婚」というものに多大な憧れを持ち続けていた親友同士が、いざその一大イベントを前にして揺れ動き、あるものを得て、あるものを失う姿は、素直に的を得ていたと思う。
これまたベタな雰囲気満載のハッピーエンドに、思わずウルッときてしまった。
こういう映画も、たまには良い。