<ネタバレ>裁判の判決の場面は描かれていないが、今後、サムはルーシーと、 .. >(続きを読む)[良:2票]
<ネタバレ>裁判の判決の場面は描かれていないが、今後、サムはルーシーと、また暮らせることになったが、養育に里親の手を借りることになったんだろう。サムの友達・アニー・リタらが、それをバックアップして、ルーシーは成長していくのだろう。ラストのサッカーのシーンで、それがよく表れている。この終わり方、とっても良かった。つまり“過剰に手を掛けすぎず、社会全体でバックアップするのが大切”ということかな。 サムの障害をもっていることを受け入れ、前向きにできることに取り組む姿、他の父親とは違うことに戸惑いながらも、純粋に愛してくれる父親を思いやるルーシーの姿を観て、胸が一杯になって涙が込み上げてきた。中でも、サムが読めない単語を、ルーシーが読めないふりをするシーンが印象的。このルーシー役のダコタ・ファニング、ほんとキュートで愛らしい。演技力は計り知れないよ。里親役のローラ・ダンは、チョイ役なのに鮮やかで存在感のある演技を見せてくれました。どんなに愛情を注いでも、サムには勝てないと理解した辛さがすごく伝わってきた。検事や福祉局の人は、悪者として描かれていなくてよかった。彼らは正論を言っているし‘社会にいなくてはいけない人’だからね。だが、もし、悪者と感じていれば、この作品の評価・意義は低いものになっていた。「愛こそすべて」だとは思わないけど、それがなによりも大切なのは、間違いないと思う。子育てに悩んでいる方は、一度観て欲しいなー。ただ、リタの境遇に入り込めなかったこと、サムの視点から撮ったと思われる過剰なカメラワーク、それに、サムが売春婦と話しただけで逮捕というのが、自分にとってはマイナスです。まあ、それらを引いても傑作。この作品が偽善だなんて、全く思いません。[良:2票]