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暗い映画と思って、観るのを敬遠している人もいるかもしれませんが、じつはとても軽い映画なので、素直に見ることができます。黒人差別や近親相姦を扱った映画でも、スピルバーグにかかれば、ここまでさわやかになってしまうものなのかと唖然とさせられます。 映画に重みというものを感じませんが、それはある意味では、観やすいと言えるのかもしれません。 黒人差別や女性差別、家族の葛藤、貧富の差別などあらゆる社会的な問題を、正月に売られるおめでたい福袋のようにまとめられる才能は、さすがに商業的センス抜群のスピルバーグ監督ではないでしょうか。 真面目なテーマを扱った映画なのに娯楽性もあり、最後はしっかり感動できるようになっています。ウピーを知っている人が、この映画の彼女をみると、大人しすぎて気味が悪く思うかもしれませんが、あとはなんの違和感もなく観られる映画です。