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<ネタバレ>人間のエゴというものを、考えさせられます。自然環境の破壊が人類のエゴが原因ならば、自然を愛する一見イイ奴っぽいニューエイジ系の主人公も、物語が進むにつれ酷いエゴイストっぷりを見せ始めますし。そのエゴの果て“緑”を抱えて宇宙を放浪する孤独感が、ひしひしと伝わってきます。深読みすれば、これはナパームやら枯葉剤で、地球を痛めつけた70年代初頭のアメリカ人のエゴと心象の投影なのでは、とすら思えてきます。あ、そうそう、チミノが脚本を書いているのですね、“強いアメリカ”または“偉大なるアングロサクソン”と自らへの批判が、自嘲気味に出ているようにも感じられませんか?そうアメリカンニュー“SF”シネマ。宇宙空間にぽつんと浮いた植物栽培ドームで、ロボット君が地球最後の緑へ、ジョウロで水をあげてますね…心に痛いシーン。痛すぎて、たいがい僕は涙します。[良:1票]