阿蘇山周辺で、死んだはずの人間が次々と黄泉がえって(蘇って) .. >(続きを読む)
阿蘇山周辺で、死んだはずの人間が次々と黄泉がえって(蘇って)くるという、梶尾真治の小説の映画化。
非現実的な話が普通に展開され、突っ込みどころはいくつもあるのですが、一つ一つの小さなストーリーを丁寧に描いているので、何か心に訴えてくるものがありました。何人か登場する黄泉がえりのエピソードは、もうちょっと長めに描いてもいいのかな(特に別れのシーン)とも思いましたが、そうすると長い映画になるだろうし・・・
クライマックスで、柴崎コウ演じるミュージシャン・RUIのコンサートのシーンがあって、『月のしずく』『泪月』などのヒット曲を歌うのですが、ちょっとくどかったかな。歌は印象に残るんですけど、ずっと歌っているRUIを映しているので・・。逆に幻の歌手・RUIのヒット曲を劇中でくどいくらい何度も使ってラストのコンサートに持っていく、という方法も良かったのでは、とも思うのですが。
浜辺で、草彅剛、伊勢谷友介、竹内結子が順に登場するシーンの画面展開に思わず息を飲みました。インパクトの強いシーン。
クライマックスの草彅剛と竹内結子のやり取りも単純ながら印象に残りました。竹内結子の表情が上手い!