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<ネタバレ>傑作であることは、なんとなく、うかがい知れるのだが、やっぱり、もう一つ入っていけなかった。自分が男だからだろうか、感情のままに見ると、ヴァージニア・ウルフやJ・ムーアの役柄は、自分の自我に神経質過ぎて、他人をこころみる余裕もなくて、こちらとしては腹が立ってきさえする。んが、簡単に「おまえら、ふざけんな!」とは、簡単に言えない重みが、この映画にはあって、特に、J・ムーアが、おばあちゃんになって出てくると、「不幸ではあるが、後悔もしていない」様子が感じられて、それはそれで、潔いようで、「う~ん」と考えてしまう。本当に、ああ生きるしか道はなかったんだろうか?「自分に正直に生きる」ことは、たしかに大切な事だが、「空腹を満たす」事と「食べ物を味わう」事、そして「生きるために食べる」事は、微妙に違うんじゃなかろうか?彼女達は、あまりにも「空腹を満たす」事にこだわり過ぎたんじゃなかろうか?自分達の欲求を満たすというよりは、飼いならすための知恵というか、選択肢が少なすぎた気がする。・・・とは、言いつつも、これも理屈っぽ過ぎるきがする。この映画では、そういうふうに、ダークに考え込んでいる時間が多かったのだが、唯一、ほっとしたシーンは、クレア・デーンズだ。いい女優さんになったなあ・・と思う。青春時代にちゃんと悩んで、それを通り抜けてきたような、凛としたあったかさと、繊細さと、美しさが、あると思う。いっぺん、彼女の、ごくごく普通~の恋愛映画が、見てみたいな。ディープでなくコメディーでなく、ふつ~のやつね。PS、この映画で、レズ的な描写というのは、必要だったんだろうか?ちょっと、とまどった。・・・とゆーよりか、ひょっとしたら、下のアネモネさんが書いてるように「レズって、つらいよね」って映画なのか?ウヘッ!そうなのか?・・・だとしたら、俺は、とんでもない勘違いをしているぞ・・・ あっ、あっ、ヒ汗が出てきた・・。