”ウェルメイド”という言葉がぴったりの佳作。みなさんがおっし .. >(続きを読む)
”ウェルメイド”という言葉がぴったりの佳作。みなさんがおっしゃっているような”前半の退屈さ”は全然感じませんでした。むしろはしょっているくらいテンポが速かったです。主要登場人物の背景を非常にテンポ良く語っていて面白いのですが、ちょっと語り足りないくらいで、もっと前半を見せて欲しかった。察するに泣く泣くカットしたのではないか、と。J・ブリッジスのプラス思考キャラはまるで”タッカー”。俳優陣がどれも好演。また紅葉の中を走るシーン、レースで間近に見ようと走る観客と馬を遠くからとらえたショットなど、すばらしいカメラ。惜しいのは前述の通り説明不足で意味合いが薄くなった部分。レースをしながら語り合うジョージだかというキャラもあまり前半ではそれほど印象的でないのでせっかくいいシーンになりそうなのが生きてこない。一話2時間くらいで5話くらいあるTVシリーズにもできそうな話ですね。アメリカの情勢とからめた語り口も上手い。レースをラジオで聞き入る人たちの白黒写真を見せる演出なども心憎い。