16歳の時、自分の中で恐らく初めて観たR指定の映画が「ピアノ .. >(続きを読む)[良:2票]
16歳の時、自分の中で恐らく初めて観たR指定の映画が「ピアノ・レッスン」でした(苦笑)しかし、そういったレートは無関係にこの映画は男の私からしても大傑作だと思います。先日部屋を片付けていたらこの映画のビデオが出てきました。そして16の時に観て傑作だと思ったこの映画を、今観たらどう思うだろうかと思って12年ぶりに観てみました。昔はマイケル・ナイマンの美しい音楽(サントラも買いました)と陰鬱でありながら幻想的な映像。16の私には刺激的だったストーリーなどに目を奪われましたが、28になって観ても、その映像や音楽の美しさ等、当時惹かれたものはそのままやはり「美しい」と感じました。ストーリーに関しても官能的なピアノのレッスンは描き方が女性監督の視点からしてやはり美しく(ハーヴェイ・カイテルはあんまり美しくないけど 笑)、魅力的にうつりました。ただ12年前と違って、サム・ニール演じるスチュワートは、せっかくお嫁さんに貰ったのに心を閉ざしたままあまり感情を表に出さないエイダに不倫をされて、可哀相だよとか同情してしまいました(苦笑)多分人のいいサム・ニールに12年前より感情移入してしまったのも要因ですけどね。でもやはりこれは女性の映画。目だけで感情を全て演じきったホリー・ハンター。そして天才的な演技力を見せつけた娘役のアンナ・パキン。2人の存在感に尽きますね。やはり名作でした。この映画には物語以外の部分にも不思議な魅力が沢山感じられます。[良:2票]