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<ネタバレ>「プライベートライアン」でオスカーノミネートされていた、あのトムハンクスを破った男、ロベルトベニーニ。自身監督した「ライフイズビューティフル」で憎めないルックスと笑顔と、ポジティブで純粋に家族を愛する男の役で99年度アカデミー賞主演男優賞を獲りました。
戦火迫るイタリアで、ユダヤ系イタリア人のグイドはトスカーナのある町で、教諭のドーナに一目惚れ。必死の猛アタックの甲斐あって困難の末に結ばれた2人の間には、ジョズエという息子が生まれます。幸せな毎日をおくっていた3人の前に戦火が・・・。ジョズエが5歳の誕生日に、家族は強制収容所に送られてしまいます。自由がなく、ママにも会えない収容所生活に、家に帰りたいとぐずる息子に、グイドはある嘘をつきます。それは「今、皆がやっているのは戦争ゲームで、1番最初に千点取ったら戦車がもらえる」という嘘です。それは息子の命を守るための必死の嘘。辛い状況下でも息子の心配を取り払おうと笑顔を絶やさないグイド。絶望と死しかない収容所生活の末に、グイドはジョズエの為に、最後の最後に「奇跡」を起こすのです。「あ、パパは嘘を言ってなかったんだ!」と!
前半はもう、グイドがドーラに振り向いてもらおうと、手段を選ばずひたすら猛アタックの微笑ましいエピソード!そしてそれが報われて幸せを手にする一家でしたが、物語の雰囲気が突如変わります。戦火が市民にまで広まり、強制収容所に送られるあたりから、急に重いテーマになります。とても同じ映画だとは思えない位変わります。しかし、どんな状況下でも、ベニーニ演じるお父さんの明るさは変わらない!会えない妻を愛し続け、息子を励まし続ける。そしてあの結末・・・。そしてこの映画のタイトル「人生は美しい!」と言えてしまうあたりが見事としか言いようがありません。絶対に観て後悔しない1本ではないでしょうか!?僕が幾らトムハンクスを敬愛していても、これだけ素晴らしい映画を撮り、素晴らしい演技をされたら、オスカーも仕方ないよなってあきらめもつきますよ(^^)[良:1票]