この作品、ひたすら若手が多い。ベテラン勢では原田芳雄さんや竹 .. >(続きを読む)
この作品、ひたすら若手が多い。ベテラン勢では原田芳雄さんや竹中直人さんはさすがに存在感を示していたが、後は若手配役に力を入れている気がした。が・・・?
逆に言えば勢いだけの映画ともいえる。演技力ではなくその場の雰囲気の中に役がいる感じと言うか・・・。ハリウッドの演技派と呼ばれる人はまず自分が役柄を確立して演技にのぞむのだがその反対である。でもそれはまだ致し方ない事なのか。
あとラストに謳われている200人斬り。これは色々な監督の名場面をリスペクトしているなあと思い、カメラワークは中々面白かった。最後のオダギリとの対決の場面ではかなり無駄なカメラワークが入り減点だったが(苦笑)それでもCG+上戸彩の一生懸命さは伝わってきた。ただ、オレはどうも腕が吹っ飛んだり首が吹っ飛んだりを痛快時代劇として楽しめない性質のようだ。デビッドクローネンバーグやリンチの作品で猟銃や念力で首が爆発するのはあくまで「架空」と思って見るせいであろうか?あまり嫌な感じはしないのだが、日本が舞台の刀で斬るというのは、日本人として変に親しみがある分、嫌悪感も高まるのかもしれない。
まゆにしわを寄せて人を斬る上戸彩より、韓国までヨン様にオロナミンCを運ぶ彼女の方が魅力的に映る(笑)