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<ネタバレ>「音を立てたらモンスターに襲われる」という至極シンプルな造りの映画。そのためとても分かりやすかったです。少し下世話な話ですが、あの世界で子作りとか、ましてや出産・育児など考えられない。子どもは泣くもの。制御なんか出来るわけない。そんな環境下で妊娠に至った過程がとても気になる。夫婦が仲良かった、と言えばそれまでですが。
最近はどんな映画を観ても、今実際のコロナ禍の世界と比較してしまいます。コロナで外出や人との食事などが制限されて久しくこの世界もかなりストレスフルな世界ですが、この映画の世界もなかなか。何せ何があろうと声を出せない、音を立てられない。家族との会話も、笑い声も、怒鳴り声も表現できない。怒ってる時に床や壁に投げつけるものも音のしないものを選ばなければならない。相当ストレスだろうなぁと推し量られます。映画では家族はモンスターへの恐怖や警戒感はありありと感じられるのですが、言葉や感情が表現しにくい不自由さはあまり描かれていなかったのが残念。声出せない状況って、かなりストレス溜まると思うんですけどね。
音の身を察知して襲ってくるモンスター。バイオハザードで言うところのリッカー的な??やつですが、工夫すれば全然追っ払えそう。自分が危ない時、糸で繋いだ遠くのカンやビンを引っ張って音出すとか、最悪音の出るものを遠くに投げてそっちに誘導するとか、いくらでも簡単なのがありそうなのに、花火を使うことに驚き。手え込んでるなあ。ま、そこは映画か。
でも彼らが水に潜ったらヤバいですよね。音の伝わりやすい水中なんかに潜られたら、本当に少しの音も立てられなくなる、と思っていたらお母さん、普通に歩いていた。そこら辺もリアリティ欲しかったな。[良:1票]