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<ネタバレ>確かに脚本は練られていて、役者陣も重厚な演技で緊張感のある作品ではある。けれど、自分はこの映画が嫌いだ。パレードで父・デイブを失ったことをまだ知らない息子マイケルが浮かない顔でパレードに参加するあの姿。たとえこれからジョニーがデイブ名義で仕送りをする事により「贖罪」をしたとしても、父親がいる日常を奪われ、やってくるかもしれない彼の悲しみを思うと、それで全てが拭い去られるとは思えない。そしてジョニーはその罪の報いを受ける事無く日常を生きる。こんな不条理を許していいものか。「愛が深いが故の罪」?そのとばっちりを受けた人間の悲しみの矛先はどこに向かえばいいんだ?それを受け止めない贖罪などまやかしではないだろうか。