画はそれなりに作り込んであって観られます。光にも気を遣ってい .. >(続きを読む)
画はそれなりに作り込んであって観られます。光にも気を遣っていて、しょぼい時代劇特有の浮いた感じはありません。各キャラクターの描写も十分で、映画のレベルは水準を超えていました。殺陣のシーンも細かなアイディアが盛り込んであって迫力があります。特に裏木戸を刀で開けるシーンなどは思わずにやりとしてしまいました。話題だったタップダンスも、気障な趣味だけどぎりぎり許容範囲でした。危なっかしい素材にしては結局割と良かったです。しかし、音楽だけが異様に浮いていました。それにある程度監督の力量は感じますが、だからといって際だった感じはありません。普通に観たらそれっきり忘れてしまうタダの娯楽映画です。それなのにやたらかっこつけた演出で、もっと普通に作ればいいのに、と思ってしまいます。非常にもったいないです。