ポール・トーマス・アンダーソン監督待望の新作。キレ気味で頭の .. >(続きを読む)
ポール・トーマス・アンダーソン監督待望の新作。キレ気味で頭のヨワい男に降ってわいた恋の物語。とにかく『奇跡の海』以来、『レッド・ドラゴン』に至るまで変な男に巻き込まれっぱなしのエミリー・ワトソンがたまりません。不思議な色気を出せる人で結構ファンです。全体的におとぎ話のような雰囲気で、不器用な主人公を応援してしまいます。映画の初めにうち捨てられたおんぼろなオルガン?も最後には使ってくれる持ち主を見つけ、めでたしめでたし。でも、あまりに直線的な構図、90度単位にこだわり過ぎなカメラワークやちょっと気取った演出に食傷気味。これが最近の「おしゃれ映画」なのでしょうか。ちょっといやらしさを感じました。でも割と好みかも。時々挿入されるアートは色彩鮮やかで見とれました。