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これは映画のレビューではなくアニメのレビューかもしれません。ご容赦のほどを。覚めない夢を見ているような感じ。辻褄の合わない物語を不思議に思わず受容してしまう雰囲気。続編ではなく途中の物語という「逃げ」に走ったスタッフの勇気が、ファンとしてはとても嬉しい。続編はやって欲しくない、でもカウビは観たいという心理を突いて「あの時のカウボーイビバップ」をもう一度見せてくれた。カウビならではのこれでもか!というスタイリッシュ臭はオープニングからぷんぷん。例えば動きの生き生き感(上手いなぁと思わせる動きと言ってもいい)はジブリには劣るし(ファンとして言わせて頂くとアクションは絶対こっちの方がカッコイイと思うけど)、作画だけ取るとイノセンスの方が美しいとも思える。しかしそれを補ってお札で釣りが来るほどスタイリッシュなのである。途中出てくる滑稽なオカマですらカリ城の次元よりはダサくない。そして何よりも、キャラクターが素晴らしい。デザイン、声(演技)、動き全部含めて、流石としかいいようがないキャラクターばかりである。ジブリのように思春期の少年少女の心理を細やかに表現するアニメとはちょっと違う。三十路前の心理を粋に匂わせる作品だと思う。きっと三十路前にもっかい観ても楽しめると思う。うん。以上アニメオタクのレビューでした。