観終わってかなりたった最近になってやっと気付いたのですが、こ .. >(続きを読む)
観終わってかなりたった最近になってやっと気付いたのですが、この作品俺の生まれる前のものだ・・・・。映画の評価に製作された時代を考慮すべきかどうか、僕にはわからないが、この事実にはかなりショックを受けた。考えてみればセルジュもとうに死んでいるわけで、相当に古いのは明らかなんだけど、今頃驚いてます。はー、この年代でこのセンスがあるのか。はたはた参りました。映画としては決して美しい描写はしておらず、荒々しさを剥き出しにして、視覚と聴覚で、人間の根本的な欲求に訴えかけていた映画だと思いました。直接的な描写ですが、力があると思います。キャストではパドヴァンがいい存在感を出してますね。表情(特に顎)が、とにかく、恋人を奪われた苛立ちを表現しています。暴力的で、弱くて、愛に餓えている男性。ホモであるだけに、観ていて痛々しさが倍増です。クラスキーとジョニーは、美男美女で、粗野と美しさが共存していて、一見して良さげなんですが、並べてみると違和感アリアリです。狙いなんでしょうけど、まったく異質なものをくっつけているような印象を受けました。ドパルデューには笑ってしまいましたが、あの役はどうなんでしょう? あと、とにかく音楽が耳に残りました。