ヴィスコンティ作品というのはあんまり若い時に観るもんじゃない .. >(続きを読む)
ヴィスコンティ作品というのはあんまり若い時に観るもんじゃないね。わかんないのよ、やっぱり。これは初見は高校生の時でした。ダーク・ボガードがいつもイライラと怒っているのを見てこっちもイライラ。美少年を追いかけるのが気持ち悪かった。たしかビョルン・アンドレセンは公開当時、日本でも話題になり来日までしちゃったのよね。マーク・レスターかアンドレセンか、そんな感じ。再見したのは2,3年前かなぁ、全体を覆う気だるさが心地よかったです。冴えない中年男の視線に気づき、それを弄ぶようなアンドレセンが小憎らしい。あれだけ嫌悪していたにもかかわらず、髪を染め化粧をするアッシェンバッハ。傍目には醜いしまるでピエロだ、でもそうせずにはいられない心情が、なんとなくわかる気がするようになっていました。死に際の汗まで髪を染めた染料が混ざって黒いのよね、あそこまで演出するなんて・・・キツイなあ。