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<ネタバレ>イギリスのこの時代の恋愛ものっていうのは如何にして金持ち男と結婚するかっていうのは外せないんですね。女には相続権がないので、息子がいなければ今住んでいる屋敷や領地は会ったこともないような遠縁の男の物、理不尽ですよねえ。
ところでこの映画版の「高慢と偏見」姉妹の中心はキーラ・ナイトレイにロザムンド・パイクという文句なしの美形です。
近年はTVドラマで渋い女刑事役のブレンダ・ブレッシンですが、愚かしいベネット夫人を少々イラつくあの甘ったるい声で演じているのを見て「秘密と嘘」を思い出したのでした。
う~~ん、たぶん英国ではドラマで演じたコリン・ファースが今もミスター・ダーシーだろうからやりにくかったんじゃないかと、へんなことが気になってしまいました。やっぱりコリン・ファースに比べて地味というか、超イケメンだけど気位の高い不愛想な大金持ちの領主というより小作人といったほうが合うようなルックスなのね。
びしょ濡れのミスター・ダーシーはきっちり押さえてあったのですけどね。
ところでこの映画、英国時代物としてはなぜかロケーションがあまり美しくないのです。ベネット家の内装や食事シーン、ヘアメイクに衣装などなどあまりにもきれいじゃないし、行儀も悪すぎです。ストーリーよりもそういうところが気になってしかたなかったです。
ラストがドナルド・サザーランドのショットで終わるっていうのも以外でしたねぇ、娘が将来路頭に迷うかもという不安が軽くなったお父さんの安堵ってことだろうか・・・
しかしながらこのような、これといった悪人のいない必ずハッピーエンドになる映画というのは安らぎます。