<ネタバレ>子供の頃よく民放で放送されていて初見じゃないんですけど、この .. >(続きを読む)
<ネタバレ>子供の頃よく民放で放送されていて初見じゃないんですけど、この度初めて字幕ノーカットで観ました。
今さらですが、こんな渋くてハードボイルドな刑事ものだったんだとびっくりしちゃいました。
世の中の不条理に対する怒りはイーストウッドの一貫したテーマのように感じた。あの異常犯罪者が無罪放免になるところなんてその最もたるもので、こういう不条理に通り一遍の道徳観とか正義感が通用するはずもなく、むしろ偽善と言われそうな勢いです。
このような不条理に対抗できるのは怒りなんだと思う、怒りが世の中を変えていくのじゃないかな。
けれどラストシーンで、暴力や殺人は何をもっても、警察官だとしても正当性のないことだとしているのがわかる。しかしそこまでしないといけないというジレンマ。
「ダーティ」の意味はけっこう深い。
ただイーストウッドの映画って相手が女となると、ハードに渋く決められないんですよねぇ(笑)なんかもうオロオロのタジタジ。でも怒りの対象ではないようなので安心です、彼にとって世の中で最も不可解で扱いにくいものは女だったりして。