ジェーン・オースティン、イギリス、エマ・トンプソン。これだけ .. >(続きを読む)
ジェーン・オースティン、イギリス、エマ・トンプソン。これだけでなんとなくどういった雰囲気の作品なのかは想像がつくけど、観ているうちに細かい部分の違いはあれどドラマの「高慢と偏見」が思い出されました。あっちもこっちも金持ち男への嫁入り物語。正統派恋愛モノと言えるけど、ネチネチ、メソメソ、ドロドロしてなくて淡々としていて上品、所々皮肉でコミカル。けれど人の業とか欲の部分もキチンと描かれてる上質の恋愛モノだと思う。穏やかなイギリスの風景も素晴らしい。そしてラストまでのその歯がゆさといったらない。けれどその分、溜まったうっぷんが一気に晴れるラストは知らず知らず顔がほころんでしまいました。エリノアとマリアンヌの対比は見事。しかし、演技では文句なしのエマ・トンプソンなんですが、エリノア役は少々無理があったかなぁ。すっかりダメ男が定着してしまったヒュー・グラントはピタっとハマっている他のキャストの中で浮いた存在になってしまっている感アリ、でも色モノ脇役みたいな雰囲気でもありちょっとうれしかったりする。アラン・リックマンでしょう、拝みたくなるほどいい人でしたねぇ。あんな人にあそこまで想われ愛されたら、それこそ女冥利に尽きるというものデス。