デ・ニーロが演じた若き日のビトーが秀逸でした。ビトーの時代と .. >(続きを読む)
デ・ニーロが演じた若き日のビトーが秀逸でした。ビトーの時代とマイケルの時代を交互にみせてくれる。ビトーとクレメンザが銃の修理を頼むシーンで修理屋が息子に「カーマイン、この人たちにフルートを聞かせてあげろ」と言います。カーマインとはコッポラのお父さんの名前なんですね。街で拾った男にビトーがアメリカ式の名前をつけてあげる、その男が後にマイケルを消そうと画策するハイマン・ロスだったりとその繋がりもおもしろかったです。この作品ではマイケルの孤独がよく表れていました。家族のありかたが大きく変わった時代でもあるのですね。雪の降り積もるある日、帰宅した一家の長であるマイケルを家族が出迎えるどころか帰ってきたことにも気付かない。孤独を如実に物語っていました。ファミリーは守ったものの、マイケルは家族を失ってしまいます。一言だけ言わせてもらうならマイケルはなんであんなにトムをないがしろにしたんだろ?父に忠実ではあったけど自分に対しては不安だったのかしら?