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<ネタバレ>すべてのエピソードがハッピーエンドばかりじゃないのがよいです。そしてそのエピソードのひとつひとつがわりと現実的なのね。だから共感するところが多いわけです。これがこの作品のウリでもあるのでしょうね。一応ひとくぎりはついたけど、さあ、これからだぞ!という期待と不安のまざったようなラストの雰囲気もいいです。冒頭のヒュー・グラントのナレーション、これがこの作品のテーマですね。ラブ・コメというより、ほろ苦くユーモアありのヒューマン・コメディといったほうがあっているように思う。特に落ちめの中年ロッカーを演じたビル・ナイの存在が光っている。作品に絶妙なアクセントをつけていると思います。オープニングに彼のレコーディングシーンを持ってきたのも大成功ですね。一番泣けたのは親友と結婚したジュリエットを密かに想うマーク。最初彼はゲイで親友ピーターに片思いしていると思ってました。ビデオを観てキーラ・ナイトレイと共に、マークの気持ちがわかる。この演出は見事。アラン・リックマンが優柔不断なダメ男というのも意外で、愛しく感じました。ああいう中年のおじ様はモテるでしょうね。ヒューは英国首相になってもダメ男ね。ビリー・ボブに敵意まるだしになるきっかけが女絡みというのが笑える。記憶違いかもしれないけどエマ・トンプソンはヒューの妹という設定だったようだけど、これなんかヘン。姉なら納得します。ムッツリ顔が多いコリン・ファースのあの笑顔も最高!!彼はまたしても寝取られましたな。この作品は脚本、監督のリチャード・カーティスのいろんな想いがこめられているように感じました。マイナス1はクリスマスシーズンに公開してくれなかったから。[良:3票]