題材は良い。役者陣も熱演。なのに、なぜかイマイチ伝わってく .. >(続きを読む)
題材は良い。役者陣も熱演。なのに、なぜかイマイチ伝わってくるものが無い。描き方が画一的で観客の予測の範囲を出ないせいだろうか? あるいは映画的な都合のよさが目に付くからだろうか?
若年性アルツハイマーという病に詳しいわけでは無いからよくは分からないけれど、前夜まで奥さんとの思い出の場所、奥さんとの若き日の思い出、陶芸の先生まで覚えていて、一晩眠ったらスコーンと奥さんの事が記憶から消えている。あの病気って、そういうものなの? それともう一箇所、我慢を続け、ストレスの溜った奥さんがついにキレて不満のたけを主人公にぶつけるシーン。我を忘れた渡辺謙が陶器の皿で奥さんを殴る。奥さんの額にツツーと血が一筋。おいっ! 普通そんなモンじゃ済まないだろ?w
この作品では、渡辺謙の演技がことのほか賞賛されているが、自分としては樋口可南子の方がはるかに光っていたような気がする。