<ネタバレ>本作を観る前に、祖母が亡くなりその祖母は納棺師により納棺の儀 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>本作を観る前に、祖母が亡くなりその祖母は納棺師により納棺の儀を受けた。
祖母が他界した悲しみと同時に、病院で看護師に着せて貰った着物から死に装束へ変えていく様は目を見張る物だった。
暫くして、DVDが発売され、観る事になるが…コメディ色もあってか、気軽に観られた。
腐乱した死人を平然と扱う山崎扮する社長、慣れない新人。
夫の職を知って嫌悪する妻。
主人公は悩んだ末に社長に退職をお願いに行く。そこで食べたフグの白子。「これも死体だ」と言いつつ主人公に勧める。
「困った事に、美味いんだな、これが」と社長は言う。一連の遣り取りが脳裏に焼き付く。
石文の件は、暖かさを帯びて、そして切ない。
死んでしまった実父の固く握られた石文。息子への思いは消えていなかったのだと判った瞬間、主人この中の靄は晴れる。
私が見た納棺師の技は、映画の如く、美しく優雅に、且つ厳かに行われた。
北海道発祥とは言え、当時は差別され特別な集落に凝り固まって暮らしていたという。
この映画の影響で、納棺師になりたいと言う若者が増えつつあるそうだが、映画の裏をよく観て考えてみてはどうだろう…