江戸時代の長屋における「チトサビシイ」お話。浪人夫婦の境遇が .. >(続きを読む)
江戸時代の長屋における「チトサビシイ」お話。浪人夫婦の境遇が「チトサビシイ」。ラストの紙風船が転がり落ちるシーンも「チトサビシイ」。紙風船の如く、才能を「膨らましていた」山中監督にとって、この作品が遺作となったことも、やはり「チトサビシイ」。そして、戦争の所為で、その紙風船が割れんばかりに「膨らみきった」姿を見せることなく萎んで落ちたのは、「非常にサビシイ」。それだけに紙風船のシーンがいつまでも目に焼き付いて忘れられない。