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<ネタバレ>本作を元にしたような、NHKの人形劇の方を先に知っていたので、同じようなストーリーかと思っていたら、妙に哲学的な話だったので意外だった。ディズニーだし、「天才科学者が、自ら造った最新鋭の潜水艦で未知の大海原を冒険する」というような、ファンタジー性溢れる大娯楽作品だと勝手に想像していたので、頭の中を整理するまでにちょっと時間がかかった(私が悪いです。すみません)。個人的には、主要登場人物の誰にも感情移入が出来なかった点が痛かった。いくら戦争の火種となる火薬を積んでいるとはいえ、その船の乗組員もろともふっ飛ばすというネモの行為はちょっと理解できないし、最後まで和解か裏切りか立場がはっきりしなかったネッドもいただけなかった。また、ネモは天才という割には、潜水艦はすぐ座礁するし、自ら体当りしてダメージ受けてるし、人格的にもいわゆる「敬愛すべき船長」という感じではなくて、なんかその辺がちょっと…という感じだった。ただ、1954年という制作年を考えると、ミニチュアといい、造形といい、この映画はすごいと思った。ネッドは、どっかで見た顔だなあと思っていたら、カーク・ダグラスだったんですね。納得。