最後の12日間、もはや崖っぷち。
戦況、兵士たちや将校、そ .. >(続きを読む)
最後の12日間、もはや崖っぷち。
戦況、兵士たちや将校、そしてヒトラー自身の精神状態に至るまで。
まるで余裕が無い、終始転がり落ちていく様を見せつけられたという感じである。
押し寄せる敵軍の波、対するヒトラーの心の揺らぎ。
丁度良い塩梅で描かれていたと思う。
勝ち目は無い、だが撤退も降伏も拒否しどうすることも出来ない状況。
そこで一人怒りを露わにしわめき散らす姿、その背中は小さく哀れみさえ覚える。
国民は逃げ惑うだけか、単なる被害者なのか。
その辺りも作中で軽く言及していて感慨深い、身につまされる思いである。
見応えはあったが終盤に長さを感じてしまった。