<ネタバレ>久々に、自分にささる映画に出会いました
まずは、絵柄が .. >(続きを読む)
<ネタバレ>久々に、自分にささる映画に出会いました
まずは、絵柄がとてもきれいです
描く対象の深刻さゆえに、もちろん映像には最新の注意をこめて撮影や処理したのだと思いますが、それにしても美しく、かわいらしく、素敵な映像です
カメラワークやライティングや、様々なテクニックのおかげなのでしょう
この映像に、ちょくちょく不気味な音や、不気味な絵が入る、というのが、とてもささります
そして、私的には、ここで描かれている「関心領域」は、①自分たちの生活が豊かで描いたものであるかどうか、②自分の社会的地位や自分たちの国家・民族が誇りを持てているかどうかというところにあり、それが虐殺するユダヤ人によってもたらされているという非人間的な状況に全く無関心な状況がこの映画の描くところだとすると・・・どこまで意識されてつくられているかどうかが分からないが、最後のアウシュビッツ博物館における③日々生活が淡々と流れる様子(だって、ユダヤ人の大量虐殺という圧倒的な悲劇なんてなかったような淡々とした日常なので)だって、十分関心領域なんだな、と勝手に納得しました
なお、私的にはヘスの嘔吐は挿入すべきではなかったと思います
むしろ、しっかりと「凡庸な悪」を演じさせてほしかったです
嘔吐するなんて、なにか罪悪感を感じているみたいで、そんな救いのある描写は不要です