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小さくまとまってしまったなあ、というのが見終えての感想ですね。
CG映画時代を築く幕開けとなり、映画史に革命を起こしたT2の続編の割にはかなり不満。
これからも何十年も語り継がれ、ゲーム等他のメディアでも引用され続け
るであろうT2の液体金属表現、モーフィング、スペキュラー
などからすると、CG技術の先進性およびインパクトがなさ過ぎる。
T2から12年、世の中にはジュラシックパーク、マトリックス、インビジブル等
T2の影響を多大に受けたCG映画が続々でており、その元祖であるT2が
帰ってくるとなれば、それらの作品を蹴散らすほどの映像表現は欲しかったものです。
ラストの核ミサイルシーンなんてCGで作りこむ最大の見せ場じゃないですかねえ。
ちょっとあっさりしすぎ。
というかむしろこの映画はCG映画全盛の風潮にあえて反旗を翻して
アナログ映像重視で行こうとしたのかも知れませんが、アナログ映像も
画期的なものはなかったですし。
何か画期的なCG表現や映像表現なりが考案できなければ、このT3自体も製作
しないほうがよかったのではないでしょうかねえ。
ターミネーターシリーズには時代を切り開く映画の先駆者であって欲しかった。
ではCG映像以外の部分に力を入れているのかというと、全然そうでもなく、
むしろ難しいシナリオや重い空気は排除し、エンタティメントに徹しようという感さえあります。
ならばなおさらのこと映像で引き付けて欲しかった。
制作費は大幅に増えたにも関わらず、スケールダウンしてB級どころか
まるでターミネーターのパロディ映画ですね。最終絶叫計画っぽい。
監督が代わり、時代の先駆者たるより先ずターミネーターをセルフコピーするするので
精一杯だったということでしょうか。
12年経った今あえて復活させる必然性がこの映画にはなかった。93~95年頃なら高評価
だったかも知れませんが・・・。4があるならプライドをもって挽回して欲しい。