お役所のいかにもなお役所加減、民間とはいえ疲弊した場末のスー .. >(続きを読む)[良:1票]
お役所のいかにもなお役所加減、民間とはいえ疲弊した場末のスーパーの停滞して疲れた現場が好対照で、リアリティを感じさせる。実際お役所もスーパーも裏側は知らないけど、ディティールが細かく丁寧に描かれていた。また、柴崎コウの存在感というか、役作りが素晴らしい。ぞんざいな喋り方から歩き方、ルーチンな仕事を長年やっていると思わせるような身のこなしやしぐさ、やはり売れっ子だけのことはある実力派の女優だと感じさせる。バイトに行くと、こういう人いるんです。誰よりも現場を知っているが、パートであるがゆえにどこか投げやりな所もある人。実はこういう現場を知り尽くしている人に社員より優秀な人が多い。そういう人を企業は採用すればいいのに、まあそうもいかないのだろう。そうもいかない企業はやはりそれなりなのかもしれないが。上映時間の都合か原作からの構成の段階で端折ったのか不明だが、ストーリーのすっ飛びはあるが、最後までぐいぐい引き付けられる良作だった。こういう企業再生ものでは米映画「ガン・ホー/突撃!ニッポン株式会社」と空気が似ている。[良:1票]