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「負けた事を何故喜ぶのですか」という印象深いニコライの言葉。敗北感、挫折感、喪失感をどのように受け止め、それらとどのように向き合って生きるのかを考えさせられます。父の言う「信念を持って生きよ」とは一つの負けにこだわって生涯という本質を見失ってはならない事だと私は受け止めます。もう一つ考えさせられたのが、父が娘に戦争時に感じたこと、文学の道を諦めた時の心境を語った事で、5年前に父を亡くした私は父の感じたこと、考えたことを何も知らぬ事に痛恨の思いがします。本作よりも良いと評される原作を読んでみます。