映画の作りとしては相当に酷い。設定がバラバラで、早い段階でス .. >(続きを読む)
映画の作りとしては相当に酷い。設定がバラバラで、早い段階でストーリーが破綻し、オープニングの時点から既に変な空気が漂っていた。映画界の内幕物になるのかと思いきや、その辺の掘り下げもほとんどない。役者の演技などは、声が妙にデカいだけで、ワザとやってるとしか思えないほど全員が大根。ところが不思議と、最後まで観れてしまう。映画全体に浮かされたような熱があり、まさしくこれが現場の生の空気。文句の1つ2つも言いたくなるものの、観ろ!観ろ!観ろ!とばかりに強引に迫られ、そのまま押し倒されてしまった。ところどころで発せられる、映画への愛情あふれる監督の台詞も魅力的で、ピーター・オトゥールの演技なんて、あまりに無茶苦茶で恐怖さえ覚えた。