<ネタバレ>多くの言葉よりも静寂で語り掛ける作りは、数々の賞を受賞したこ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>多くの言葉よりも静寂で語り掛ける作りは、数々の賞を受賞したこともうなずけ、非常に好感が持てた。しかし、最後の最後で悪い意味で観客の期待に応えてしまったのが減点。あそこは是非、観ている者をイライラさせてでも、ああいうスッキリとした終わり方にするべきではなかった。そこに至るまで、答えを探しての葛藤だけだったのだから、何もアクション映画でないのだし、最後まで答えは必要なかったと思う。印象的なのは、息子が死んでからしばらくの、悲しいみの種は日常のそこかしこに転がっている、というシーンの連続に心打たれた。信号で停車したときに前の車のナンバープレートが仮免。それだけで人は、息苦しくなるほど悲しくなる。