この話が実話であり、例え社会派映画であっても、これだけ終始、 .. >(続きを読む)
この話が実話であり、例え社会派映画であっても、これだけ終始、悲惨な話を続けるのは悪趣味であることには変わりがない。ただこの映画の凄いのは、その悪趣味を、ただの社会派実話ドラマで片付けず、ある種のエンターテイメントに昇華させていること。これでもかと酷いものを画面に出し、観る者に徹底的にダメージを与えつつ、それでいて救いのない内容ながら、何故か不思議と後味が悪くない。ジェラルディン・マクイーワンを筆頭に、イジめる側もイジめられる側も演技が達者で、それもこの映画を完成度の高いエンターテイメントにしている。