ダニー・デヴィート、傑作を撮る人ではないけど娯楽作品に必要な .. >(続きを読む)
ダニー・デヴィート、傑作を撮る人ではないけど娯楽作品に必要な水準は確実に越えて来る人だと思ってましたし、実際彼の関わった映画にはこれまであまりハズレが無かったので正直期待度は高かったですが(もちろん「ホッファ」は例外と考えていました。笑)、正直これはそろそろトシか?と思わざるを得ませんでした。ベン・スティラーとデヴィートの個性が滑り合ったというか、デヴィートがベン・スティラーの持ち味をちゃんと引き出せてないですね。トーンとしては今時のブラック・コメディを普通にやっているという感じですが、かつて「ローズ家の戦争」で一部マニアのものだったブラック・コメディに市民権をもたらしたデヴィートが今ごろこんなことやっててどうするの?という感じでした。観客もそれなりに毒気のあるものに慣れて来ていますので、20年前なら爆発的に面白かったかも知れませんが21世紀にはちょっと中途半端な出来と言えるのではないでしょうか。珍しくドリュー・バリモアに鬱陶しさを感じなかったので彼女に4点。ネタは良かったんですけど空振りでございました。