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<ネタバレ>テリー・ギリアム作品にはいまいちピンと来なかった私だが、ギリアムファンから総スカンを食らったこの作品には大いに笑わせてもらった。とにかく物語そのものが成立してないジャン、と気づかされるラストのオチには呆然自失。出だし快調、あちこちで同じ格好で洗われているブルース・ウィリスの背中に爆笑、「オレは未来から地球を救いに来た」と大真面目に語る間抜けぶりに爆笑。おそらくブラッド・ピット以外の全員が、真剣にSF映画を作っていると信じ込まされているかのような異様なひたむきさが余計に笑いをそそる。これはテリー・ギリアムとブラッド・ピットが徹底的に世の中を笑い飛ばしちゃった映画。テーマは矛盾、だから笑われているにもかかわらずヤラレタ感からついつい笑ってしまう自虐的な作品。ブラピのキレっぷりだけは確信犯だったような気がします。何度観ても笑える、コメディだとわかって観ていればこれほど楽しい作品はない。「12モンキーズ」という意味ありげすぎなタイトルにも打たれました。撃沈です。過去最高に笑った映画でしたが劇場で笑っているのは私一人だったのが微妙に寂しくもあり嬉しくもあった。マジメな人には向かないだろう。