見る人に激しい憂鬱と絶望を与えるという意味で決して後味の良い .. >(続きを読む)
見る人に激しい憂鬱と絶望を与えるという意味で決して後味の良いストーリーではないのだが、毒を食らわば皿まで的な潔さを高く評価したい。そういう意味では主演のニコラス・ケイジ、エリザベス・シュー共に底知れぬ泥沼感を徹底的にかもし出していて、手ぬるさが感じられないところに拍手。結局お酒って良くないよねー、とかその程度のノリを期待していたため、返り討ちを食らった感じがして観た後しばらくクラクラした。普段から、どうせやるなら何でも徹底的にやってもらいたいと思っているので、この映画の突き詰めた絶望感には正直爽快感すら感じてしまった。審査委員を暗殺してでもエリザベス・シューにオスカーを獲ってもらいたかったが、そろそろ潮時のスーザン・サランドン「デッドマン・ウォーキング」にぶち当たってしまったのは不幸というより他にない。ここまで不幸だったらもう、文句のつけようがないでしょう。ニコラス・ケイジは納得の受賞でしたね。