これだけの「豪華キャスト」を集めまくって、全員に見せ場を作ろ .. >(続きを読む)
これだけの「豪華キャスト」を集めまくって、全員に見せ場を作ろうとしたら話がバラけるのは当たり前。全員のファンを満足させようとした結果、誰にとってもフラストレーションがたまる作品になってしまった。長すぎる前半と長すぎる後半、どちらかにウェイトを置いて話を整理すべきだったのではないか。ダスティン・ホフマンは無駄に長いバストカットでの大演説でダイコンぶりを露呈し、ロバート・デ・ニーロも負けじと語ってみせた。これだけでもお腹いっぱいなのに、若手演技陣はブラピにジェイソン・パトリック。唯一「おおっ」と思ったのは問題のホットドッグ・スタンドが地下鉄の階段を転げ落ちる7秒間のみ。しかもこのシーンはCM予告編でさんざん見せられた後である。ストーリーは決してマズくないし、上手に作ればジェイソン・パトリックに中堅どころの脇役数人で充分映画になっただろう。オールスターキャストにこそ監督の手腕が問われるものだと思うのだが、これは典型的な失敗作だったと思う。