下世話で覗き見趣味的な映画なのかな~と思ってちょっと観るのが .. >(続きを読む)
下世話で覗き見趣味的な映画なのかな~と思ってちょっと観るのがコワかったんですが、意外にも清潔感溢れる爽やかな作品でした。ただし、他の方の書き込みにもありましたが、実際に障害者をご家族に持つ方などにとっては、やはり単なる覗き見趣味にすぎないということを知り少し残念に思います。もちろん殺人をテーマにした映画など、直接関係する人にとって不快なものはきりなくありますし、どんな作品にも完全に誰に対しても不快感を与えないというのはある意味難しい物なのですが、デリケートな内容だけに不快に思われる方はおられるでしょうね。ただし、身近なところにこういった障害者のいない大多数の人にとっては、たとえばこの映画に出て来るカップルのように、障害があっても健康な大人と変わらない性欲があったり、人を愛する気持ちがあって、愛する人と一緒に生きて行きたいと願う、こういう当たり前のことが今一歩実感できていないと思うので、物珍しさだけで観る人はどうしてもいると思うけど、やっぱり必要なものかも知れない、と思うのです。終盤、雨の中をずぶ濡れになってカーラの元に帰ろうとするダニーの一途さには胸を打たれました。ジョバンニ・リビシはいい役者になるなあと思っていましたが、役選びのセンスも絶妙ですね。息の長い個性派を目指してこれからも頑張ってもらいたいです。