<ネタバレ>原作未読。飛行機にて鑑賞。
気が長ーい話を、きちんと気が長 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>原作未読。飛行機にて鑑賞。
気が長ーい話を、きちんと気が長ーく見せる演出が良かったと思う。たとえば『ちしお【血潮・血汐】』抜け落ち事件。事件といいながら、客観的には地味な事件なわけだが、すっかり主人公の気持ちで見始めた観客にとっては、血の気が引く感じがちゃんと訪れるわけで、それはそれは気が長ーい話を気が長ーく見せていたからこそだと思った。
また、これは友情の物語でもある。主人公を支える、オダギリジョーの姿が泣けた。仕事でこそ生まれる信頼があるんだと思った。
そう考えると、宮崎あおいとの恋愛ストーリーは、必要だったのだろうか? 原作未読なので勝手な評価だが、常人離れした主人公と謎の女のもやもやした恋愛ストーリーは、観客の感情移入をそいでいたように思う。