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こういうフルデジタルのアニメって一番の違和感が何もかもがキレイ過ぎると言う事に尽きる。
全編3DCGで作ってるのだからトーゼンと理解しつつもセルに似せて作る気があるのならもう少し汚しを入れるとか劇画調にするとか工夫が欲しかった。
脚本も最悪でアメリカナイズされた単調なストーリーなので物凄く大味な展開。
要は視点を変えて観るべき作品なのだろうが、どうにも既出なプロットが並べ立てられているだけの稚拙な印象しか浮ばない。
声優は全てプロの職人芸なのが唯一の救いではあるのだが、それで作品の質が上がっているのかと思えばそうでもない。
特に苦しいのがブリアレオスのキャラ的な立場上、一番感情表現を魅せて欲しいのにあのマシンフェイスが一切黙して語らず、なのに首から下はギュンギュン動いて違和感この上ない。
それぞれの感情に伴い顔を赤くするとか青くするとかではなくそれぞれの場面で背景を赤くするとか演出の努力すら垣間見られない為、想像力に乏しい。
今更ながらのジョン・ウーとテクノの大御所が名を連ね、PRADAも協力していながらそれぞれがバラバラで咬み合ってなく所謂片手落ちな作品だ。