非常に陰鬱な気分に突き落とされる作品だ。
あのD・ワシント .. >(続きを読む)[良:1票]
非常に陰鬱な気分に突き落とされる作品だ。
あのD・ワシントンが珍しく悪役を演じている。
それも並みの悪役ではない、嫌気が差す程の悪役っぷりには感心させられる。
物語は麻薬取締課に新人配属されたI・ホークが
ベテラン刑事D・ワシントンに現場捜査のいろはを教えて貰う1日の話。
「毒を以って毒を制す」というありきたりな捜査方法に始めの内は
オーソドックスな刑事ドラマなのかと思いきや、
話が進むにつれ度を越した捜査に気付き始め
次第に演じるD・ワシントンの顔が本当の悪党に見えてきた。
どこの国の警察もこんなものなのかという虚構を見せ付けられ
心の中で否定している自分(I・ホーク)がそこにいた。
この作品はアメリカという国の中の重篤な病気(貧富の偏在に対する政府の無策)は
もはや手の付けられない状況にまで落ち込んでいる事実を目にする事が出来るだろう。[良:1票]