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<ネタバレ>海外のレビューを観ていて、ハマる人とハマらない人の差が激しい印象を受けたこの映画。
日本でもそんな感じで語られてますし、これは実際観てみるしかないと思って観たんですが…
まずよく言われているポップカルチャー満載オタク満載という件について。
その感想だけ聞くと例えばレディプレイヤー1と同じような印象を受けますが、実際に映画で観ると全然気になりません。
なぜならば、私、洋楽とか全然わかんないからです。
「ヒッチコックぽい音楽+実際に名前出てるし!」的な映画系のネタはわかりますし、任天堂ももちろんわかりますが、しかし例えば音楽に関する話は全然わかりません。
わからないものは興味もなくただスルーするみなのでポップカルチャー要素はただ(かなりうざい)雑音レベル。
そうなるとこれって内容はシンプルな陰謀論映画にすぎません。
印象で言えば、カートヴォネガッドジュニアの小説を読んだときの印象に近いものを感じました。(ってこの例え自体がマニアックですが)
という事でこれはシンプルな古典的な陰謀論を扱った映画。
そしてもう一つ、世の中に陰謀を感じ暗号解読なんかをしてたオタクでニートな主人公が、実際にそれにふれて卒業して大人になる成長の話。
そう捉えるとシンプルな映画だと思います。
ただ、これが面白いかと聞かれると全然おもしろくないと答えるしかないんですが…
あ、映画の中で伏線のように犬殺しが出てきますが(そして何も解決してませんが)、あの犬殺しの正体ってきっと主人公ですよね…でも動物を殺す人はいずれ人を殺すっていうし、そう考えると結局主人公の将来は暗いんじゃないかなぁ…[良:1票]