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<ネタバレ>人間の自然破壊・土地開発によって、住む場所を追われる動物たちの悲劇をたぬきの視点から描いている。たぬきは住む場所を追われ、命を落とすものたちもいて、人間の自然破壊によって被害をこうむり、可哀想な無力な存在として描かれている。しかし僕を含めて多くの人がこの映画を見た後、「たぬきがどうなろうと知ったことじゃない。自然破壊についてたぬきに言われたくない。」と思ってしまった。なぜなら人間に化けて人間社会に溶け込む事が出来るくらいの知能があるのに、人間をばかして森から追い出そうとする作戦しか立てれらないたぬきはただの「バカ」にしか見えないからなのだ。しかもたぬきがどんなに悲劇に見舞われようともたぬきは絶滅に瀕するわけではなく、最終的には人間社会に溶け込んで人間と共存してしまうのだ。これでは手放しでたぬきが可哀想と思えないし、自然破壊を止めろと言いつつ、結局人間社会に順応してしまったら自然破壊の何が悪いのか全く分からない。この結末を見たら「たぬき、生きていけてるじゃん…。じゃあ、良いか。」って思うのは必至。感動も無ければ、メッセージすらまともに伝えられていない。