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<ネタバレ>人の4倍の速さで成長してしまう病気にかかっているため、10歳でも容姿は40歳という設定はとても面白いと思いました。見た目は40歳のオジサンだけど、まるで10歳の子供のようにはしゃぐロビン・ウィリアムズの演技はスゴイと思いましたし、他の人よりも短い時間しか生きられないけど他の人より何倍も生きることを楽しもうとしている姿に自分の生き方、時間の使い方を考えさせられました。……しかしこの映画を見た後、あるドキュメンタリー番組を見ました。それはプロジェリア(progeria)という10倍の速さで老化する原因不明の病気を抱える11歳の少女・アシュリーの話です。「ジャック」の病気はファンタジーでは無く実際にあった病気だったのです。しかも実際にはプロジェリアにかかった人はジャックのように体が大きくはならず他の同年代の子供よりも非常に小さい体ですし、体毛もあまり生えていません。しかも平均寿命は13歳と短く、ちょっとした健康状態の悪化でもそれは生死にかかわる大問題となるのです。死と隣り合わせに生きるアシュリーと彼女の母親は自分たちの病気を理解し、受け入れ、2人で前向きに生きようとしていました。映画ではなく実際にその病気を抱えながらも必死に生きているアシュリーと母親の姿に僕は「ジャック」以上の感動を覚え、生と死をより真剣に考える事ができました。プロジェリアという実際にある病気を、「ジャック」の中ではどうして歪曲して描いたのかということには疑問が残りますが、「ジャック」は生きることの大切さを十二分に教えてくれる良い映画であることには変わりはないでしょう。しかし、「ジャック」を見た人も見てない人にも、この映画の病気は実際に存在していて、苦しんでいる人がいるということを是非知って欲しいし、このことを知る事で生きるということを考えるきっかけにして欲しいと思います。そしてプロジェリアと闘う人たちを陰ながらでも良いから、応援してあげようじゃありませんか!※プロジェリアのドキュメンタリーを放送した番組HP→
(http://www.fujitv.co.jp/jp/pub/ashley/)