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<ネタバレ>大司教殺しの容疑者アーロン(E・ノートン)をめぐって敏腕弁護士マーティン(R・ギア)とジャネット(L・リニー)が私情をはさみながら法廷で対決するのですが、マーティンとジャネットの2人の複雑な関係がとてもドラマチックで、とても見ごたえがありました。最後の5分間が無くても十分法廷サスペンスとして楽しめる内容なのですが、それを無に帰する衝撃のラストが待っていました。ただここで疑問なのが、弁護士と何十時間も一緒にいた心理カウンセラーを騙せるほどの演技力と周到な計画が立てられるアーロンが、なぜ短絡的で突発的な犯罪を犯したのか…?ということです。あれだけの才能があれば、逮捕される事無く完全犯罪を成し遂げることぐらいたやすいのではないでしょうか。ラストは確かに衝撃なのですが、それまでのプロセスが少し無意味になってしまったところが勿体無かったですね。