<ネタバレ>中井貴一はやっぱりうまい俳優だなぁとあらためて感心。
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<ネタバレ>中井貴一はやっぱりうまい俳優だなぁとあらためて感心。
最初は貧乏くさい役だとかなり違和感(なまりも役柄ひどい)があったのに、
ここまで完璧に演じられては逆に寺尾聡の演技のように見え苦笑・・
言葉を理解するために字幕つきで邦画を観ました。
何を言っているのかわからない部分もありましたので・・
それほどなりきっていたのですが。
だから寂しいのです。
後半の見せ場をあんなふうにひつこくしなければよかったのに・・
切腹をするまでが長い・・長すぎる。
満身に傷を負いもとの旧友邸に転がり込んだ行き場のない体。
あの時代なら切腹もいたしかたない(武士の情けです)
しかしそこで観客にソレは違うと考える余裕を与えてくれず、
勝手に不幸の主人公の語り部と化してしまいます。
そしてそれからもひつこい説明的な演出・・
観ている方はわかっているから考えたいのですが、
もしかしたら本を映画で読ませようとしているのか・・
う~ん「男たちの大和」で感じた思いと同じだった。
頭の中でそのメッセージを映像化したいのに朗読とかされると・・
こういった邦画の最近の演出を見ると、
過去の旧「砂の器」の素晴らしい演出が思い出されます。
時代の政治の犠牲になった人を美化しすぎなく、
観客に考える余裕を与えてくれるような作品を邦画に期待します。