冒頭の30秒にも満たないシーン(というか暗がりに音だけ)、こ .. >(続きを読む)
冒頭の30秒にも満たないシーン(というか暗がりに音だけ)、これがあるがために本編の会話の面白さが倍増している。映画の特徴であるはずの映像による状況説明をまったく省き、語り手、すなわちこの12人の陪審員の会話から状況を把握させようとする試み。すごく面白い。夏の暑さ、雨が降る前の湿っぽさ、だんだん暗くなっていく窓の外、時間の経過とそれにともなって加熱し、煮詰まって行く論議。一室、細かく言えば一室とトイレだけでここまで見せることができるとは驚き。